- 「苦手な人がいたらどうするか?」という面接官の質問意図は?
- 「苦手な人がいたらどうするか?」に関する回答例文が知りたい…。
苦手な人がいたらどうするか?は、就活や転職面接でよく聞かれる定番の質問です。本記事を最後まで読めば、内定に結びつく回答方法が分かります。
面接官は、この質問を通じて、あなたの強みや人柄、対人スキルなどを知ることで、企業の求める人物像に合っているかどうか?を見極めています。
「苦手な人がいたらどうするか?」と聞かれた際には、自己分析で診断したあなたの強みを軸に答えることが、内定に直結します。
本記事では、就活・転職面接の「苦手な人がいたらどうするか?」に関する回答例文と自己分析の方法を解説します。
「苦手な人がいたらどうするか?」の面接官の質問意図
まず、「苦手な人がいたらどうするか?」と面接官が質問する意図について解説します。
- あなたの「強み」を知りたい。
- あなたの「人柄」を知りたい。
- 「対人スキル」があるか知りたい。
- 企業との「適性」があるか知りたい。
【1】あなたの「強み」を知りたい
はじめに、面接官は「苦手な人がいたらどうするか?」と尋ねることで、あなたの強みを知りたいと考えています。
苦手な人がいたときに、あなたがどのような強みを発揮して対処するのかを知ることで、入社後の活躍を想像しやすくなるからです。
このため、面接時には、あなたの「強み」を必ず回答に含める必要があります。
【2】あなたの「人柄」を知りたい
次に、面接官は「苦手な人がいたらどうするか?」という質問を通して、あなたの人柄を知りたいと考えています。
苦手な人との関わり方を知ることができれば、あなたがどのような価値観を持っているのか?といった人間性や人柄がわかります。
苦手な人とどのようにして良好な関係を築いていけるか、具体的なエピソードを示しましょう。
【3】「対人スキル」があるか知りたい
また、面接官は「苦手な人がいたらどうするか?」という質問を通して、あなたに対人スキルがあるか知りたいと考えています。
苦手な人がいた場合のあなたの振る舞いを聞けば、対人スキルがどの程度備わっているのかを知ることができます。
職場ではさまざまな人々と協力しながら仕事を進めるため、対人スキルは採用可否を判断する上で極めて重要です。
【4】企業との「適性」があるか知りたい
最後に、面接官は「苦手な人がいたらどうするか?」と尋ねることで、あなたと企業との適性があるか知りたいと考えています。
面接官は、あなたが苦手な人とどのように付き合っていくのか、その姿勢を見て企業の仕事の進め方や企業文化に適合しているかを見極めています。
企業ごとに異なる文化や価値観があるため、企業の適性に沿った回答をすることがアピールになります。
・「苦手な人がいたらどうするか?」の質問意図⇒あなたの強み、人柄、対人スキル、企業との適性を知るため。
「苦手な人がいたらどうするか?」に対するNG回答例文
次に、「苦手な人がいたらどうするか?」という質問に対するNG回答例を解説します。
- あなたの「強み」が伝わらない回答。
- 「人柄・対人スキル」が分からない回答。
- 企業との「適性」がないと思われる回答。
【1】あなたの「強み」が伝わらない回答
「苦手な人がいたらどうするか?」という質問に対して、あなたの強みが伝わらない回答はNGです。
- 「大学のサークルで苦手な人がいたときでも、しっかりコミュニケーションをとることで仲良くしていました。」
- 「前職では苦手な人と営業回りをすることもありましたが、じっくり時間をかけることで信頼関係を築きました。」
苦手な人がいたという事実だけで、あなたがどのようにして乗り越えたのか具体性がないエピソードでは肝心の強みが伝わりません。
あなた独自の強みを活かして苦手な人との関係をどう克服したかアピールしましょう。
【2】「人柄・対人スキル」が分からない回答
「苦手な人がいたらどうするか?」という質問に対して、あなたの人柄・対人スキルが分からない回答はNGです。
- 「大学のゼミでは苦手な人と一緒に研究課題を行うこともありましたが、飲み会を開いて親交を深めていました。」
- 「前職では苦手な上司と事務作業を分担することもありましたが、仕事だと割り切って付き合うようにしました。」
例えば、苦手な人との関わり方としてプライベートな方法であったり、そもそも関わろうという意欲が見られない回答ではあなたの人柄・対人スキルを疑われてしまいます。
あなたらしい人柄や対人スキルが表れた具体的なエピソードを話しましょう。
【3】企業との「適性」がないと思われる回答
「苦手な人がいたらどうするか?」という質問に対して、あなたと企業との適性がないと思われる回答はNGです。
- 「アルバイト先のスタッフには苦手な人もいましたが、私がリーダーとして引っ張ってまとめていきました。」
- 「前職でも苦手な人はいましたが、一人で行う業務が多かったのであまり関わらないようにやってきました。」
例えば、協調性を重視する企業において、自己主張が強く個人主義的な姿勢を見せてしまうと企業との適性がないと判断されるでしょう。
あらかじめ企業の文化や風土を調べておき、適性に合わせた回答を心がけてください。
・「苦手な人がいたらどうするか?」のNG回答⇒あなたの強みが伝わらない、人柄・対人スキルが分からない、企業との適性がないと思われる回答。
「苦手な人がいたらどうするか?」は強みを軸に答える
就活・転職面接で「苦手な人がいたらどうするか?」と聞かれたら、あなたの強みを軸に答えることが内定に結びつきます。
自分の「強み」が分からない応募者は採用されない
一般企業の採用担当者106名を対象としたアンケート調査では、9割以上の面接官が「自分の強みが分からない応募者は採用しない」と回答しています。
採用試験では、「強み」を知ることが絶対に欠かせません。企業は、「強み」を理解していない人に魅力を感じないからです。
面接官は応募者が「自己分析」をしているか分かる
また、9割以上の面接官が質疑応答中に「応募者が自己分析を行っているかどうかが分かる」と回答しています。
面接官は応募者が自己分析をしているかどうか、簡単に見抜けるということです。
あなたの「強み」を軸に回答できる!【2つの方法】
自己分析で診断した「強み」を軸に答えることで、面接官の信頼を得ながら、どんな質問にも対応できます。その結果、採用率が大幅にアップします。
このように、自己分析で診断した「強み」で回答するには無料自己分析ツールとAIを使った2つの方法があります。
【就活】【転職】に分けて面接対策法を紹介します。どちらでもあなたの「強み」を軸にした回答文を今スグ作成できます!
【就活用】
方法①|【無料】自己分析ツールを使い自分で面接対策をする方法
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【転職用】
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方法②|【無料】自己分析ツール×AIで簡単に面接対策をする方法
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これらの方法を活用すれば、自分の『強み』を軸にあらゆる質問に回答できるようになります。
「苦手な人がいたらどうするか?」の面接回答例文6選
自己分析であなたの強みを診断したら、その強みをもとに「苦手な人がいたらどうするか」に回答していきます。
ここでは、就活と転職に分けて、面接における回答例文6選を紹介します。以下の回答ポイントに注意しましょう。
- 苦手な人でも「強み」を発揮して関係を築けると述べる。
- 過去に苦手な人に対応した「エピソードと学び」を述べる。
- 志望企業でも「強み」を活かして貢献したい思いを述べる。
就活|面接回答例文3選(苦手な人がいたらどうするか?)
:チームワーク
自己分析で分かった強み私は苦手な人がいたら、まずはチームの一員として協力する姿勢を育てることで、良い関係を築きたいと思います。大学で所属していたボランティアサークルでは、地域の清掃活動の企画を担当しましたが、参加に消極的な学生がいて、とても苦労しました。そこで私は、まず全員で話し合いを行い、ポスター制作や広報など、各学生が得意な分野を見つけて分担して企画に取り組むことで、チームとしての意識を高めることに努めました。その結果、最初は消極的だった学生も徐々に参加するようになり、清掃活動を無事に終えることができました。この経験から、チームとしての一体感を持つことが、苦手な人とも良い関係を築く鍵であると学びました。御社でもチームワークを活かして、事業の成功に向けて社員同士の協力を促進し、より良い成果を生み出したいと考えています。
:傾聴力
自己分析で分かった強み私は苦手な人がいたら、その人の意見をしっかり聞くことで良い関係を築いています。大学の人文学ゼミで「国内の民俗宗教」についてグループ研究を行った際、研究方針が合わない学生がいました。彼は文献資料を重視していましたが、私は現地調査が重要だと考え、意見が対立していました。しかし、彼の意見を聞くと、文献には過去の研究が豊富で、それらを参考にすると研究に深みを持たせられると分かりました。そこで、文献調査を基に仮説を立て、現地調査で検証する方法を採用しました。その結果、理論と実証を組み合わせた研究成果を発表でき、教授からも高く評価されました。この経験から、異なる意見を受け入れ、傾聴することで新たな視点を得られると学びました。御社でも、この傾聴力を活かして、社員間の意見を取り入れながら仕事を進めたいと考えています。
:積極性
自己分析で分かった強み私は苦手な人がいたら、積極的に相手の立場や考え方を理解して信頼関係を築くことを心掛けています。アルバイト先のガソリンスタンドで、同僚との接客スタイルが合わず、当初は苦手意識を持っていました。私はお客様との対話を重視していましたが、彼は効率重視で、必要最低限の接客に留めるスタイルでした。しかし、彼と話す中で効率を重視する背景には、忙しい時間帯にお客様を待たせないようにしたいという配慮があることを知りました。そこで、私はむしろ自分の接客スタイルを見直し、状況に応じて臨機応変に対応する接客に切り替えました。この経験から、苦手な人だからこそ積極的に関わることで視野を広げることができると学びました。御社でも異なるバックグラウンドを持つ社員同士と積極的に関わり、お客様により良いサービスを提供したいと思っています。
転職|面接回答例文3選(苦手な人がいたらどうするか?)
:チームワーク
自己分析で分かった強み私は苦手な人がいたら、チームとして連携し、協力し合う関係を築くよう心がけています。前職では営業手法について同期職員と意見が対立したことがあります。私は工事現場や顧客を訪問する営業が大切だと考えていましたが、同期は反響営業に注力すべきだと考えていました。そこで、私が工事現場を訪問して顧客の要望を集め、同期が反響営業でそれを反映した製品を提案する、訪問と反響営業を組み合わせた方法に変更しました。その結果、営業活動を効率的に進めることができ、売上も前年同期比で20%増加しました。この経験から、異なる意見を持つ社員と協力し、強みを活かすことで大きな成果を生み出せることを学びました。御社でもこのチームワークを活かし、異なる意見を尊重しつつ苦手な人とも良好な関係を築き、仕事に邁進したいと考えています。
:傾聴力
自己分析で分かった強み私は苦手な人がいたら、その人の意見をしっかり聞く姿勢を大切にしています。前職で、販売台数の向上だけにこだわる同僚のスタッフがいました。顧客満足度を重視する私とは意見が合わず、当初は意見の食い違いがありました。しかし、同僚の話を聞く中で、販売台数が増えることで既存顧客との関係が発展し、次の販路開拓につながることが分かりました。そこで、私は顧客満足度が高まることでリピーターが増え、販売台数の増加につながることを説明し、お互いの意見を尊重して協力し合う販売に努めました。この経験から、お互いの意見に耳を傾けることで新たな視点が生まれ、協力によってより良い成果が得られると学びました。御社でも傾聴力を活かし、社員同士の信頼関係を高め、より満足度の高いサービスを提供したいと考えています。
:行動力
自己分析で分かった強み私は苦手な人がいても、積極的に行動してコミュニケーションを取り、相互理解を深めるよう努めています。前職では仕事の方針で上司と意見が合わないこともありました。私は利用者様や介護スタッフの要望に柔軟に対応することを重視していましたが、上司は効率を最優先し、施設運営で意見が異なることが多くありました。しかし、私は受け身にならず、他のスタッフの意見も集めて現場の状況を上司に報告し、改善案を説明しました。この経験から、異なる意見を持つ人と協力するためには、まず自分から積極的に行動し、直接対話を通じて相互理解を深めることが重要だと学びました。御社でも、行動力を活かして、部署間の調整や社内の人間関係を良好に保てるよう努力したいと考えています。
まとめ
以上、就活や転職面接の「苦手な人がいたらどうするか?」に関する回答例文と自己分析の方法について解説しました。
・「苦手な人がいたらどうするか?」と尋ねる面接官の質問意図は、あなたの強み、人柄、対人スキル、企業との適性を知るため。
・「苦手な人がいたらどうするか?」に対するNG回答は、あなたの強みが伝わらない、人柄・対人スキルが分からない、企業との適性がないと思われる回答。
・「苦手な人がいたらどうするか?」には、あなたの強みを軸に答えることが内定に結びつく。
・「苦手な人がいたらどうするか?」には、苦手な人でも強みを発揮して関係を築けること、過去に苦手な人に対応したエピソードと学び、志望先企業でも強みを活かして貢献したい思い、の順に述べる。