- 「学生時代失敗したこと」を質問する面接官の意図は?
- 「学生時代失敗したこと」に対する回答例文を知りたい…
学生時代に失敗したことは、就活の面接でよく聞かれる質問のひとつです。この記事を最後まで読むことで内定が決まる回答方法が分かります。
この質問を通して、面接官はあなたの強みやストレス耐性、課題解決力を確認し、企業の求める人物かどうかを判断しています。
「学生時代に失敗したこと」は、自己分析で診断したあなたの強みを軸に答えることが、内定が決まる回答に繋がります。
この記事では、「学生時代に失敗したこと」に対する回答例文3選と自己分析の方法を解説します。
「学生時代に失敗したこと」についての質問意図
「学生時代に失敗したこと」について、面接官が質問する意図について解説します。
- あなたの「強み」を知るため。
- 「課題解決力」があるかを知るため。
- 「ストレス耐性」があるかを知るため。
- 企業の価値観との「相性」を知るため。
【1】あなたの「強み」を知るため
面接官は「学生時代に失敗したこと」を質問することで、あなたの強みを知りたいと考えています。
失敗を乗り越えるなかであなたがどんな強みを発揮したのかを確認し、入社後もその強みを活かして企業で活躍できるか見極めています。
このため、面接前に自身の強みをしっかりと認識しておく必要があります。
【2】「課題解決力」があるかを知るため
面接官は「学生時代に失敗したこと」を通して、あなたに課題解決力があるか知りたいと考えています。
企業に就職してからは様々な業務課題が待ち受けています。面接官はどんな課題に対しても意欲的に取り組み解決できる人材を求めています。
失敗したことに対して、具体的にどんな解決策をとったかしっかりとアピールしましょう。
【3】「ストレス耐性」があるかを知るため
面接官は「学生時代に失敗したこと」を通して、あなたにストレス耐性があるかを知りたいと考えています。
どのようなことを失敗と考えるのか、また失敗から立ち直る姿を確認して、あなたにストレスに負けない意欲と忍耐力がどの程度あるか見ています。
仕事にはストレスがつきものです。面接官は仕事のストレスに上手に対処できる人材を求めています。
【4】企業の価値観との「相性」を知るため
面接官は「学生時代に失敗したこと」を聞くことで、あなたと企業の価値観との相性を知りたいと考えています。
学生時代に失敗したこと、また失敗を乗り越えたエピソードからは、大切にしていることや優先順位といったあなたの価値観が分かります。
面接官は、あなたの価値観が企業の価値観と合致しているか確認し、採用後に企業に定着して働ける人材か判断しています。
・「学生時代に失敗したこと」の質問意図⇒あなたの強み、課題解決力、ストレス耐性、企業との相性を知るため。
「学生時代に失敗したこと」に対するNG回答例文
ここでは、「学生時代に失敗したこと」についての典型的なNG回答例を解説します。
- 「強み」が伝わらない回答。
- 「意欲」が伝わらない回答。
- 企業と「相性」が悪い回答。
【1】「強み」が伝わらない回答
「学生時代に失敗したこと」に対して、あなたの強みが伝わらない回答はNGです。
- 「学生時代の失敗は、大学の選択科目で経営学入門を履修しなかったことです。」
単に失敗したことを話すだけで、その後の反省や乗り越えた経緯が分からなければ面接官は関心を示しません。失敗に対してどのような強みを発揮したかが大切です。
自己分析によって診断した強みを必ず回答に含めてください。
【2】「意欲」が伝わらない回答
「学生時代に失敗したこと」に対して、あなたの意欲が伝わらない回答はNGです。
- 「学生時代の失敗はアルバイト先のカフェで注文を間違えたことです。先輩スタッフの助けを借りてクレームにならずに済みました。」
あまりに単純な失敗や他の人に助けてもらうことで失敗を乗り越えたエピソードを話しても、ストレス耐性や課題解決力といった失敗に向き合う意欲が伝わりません。
企業に入社してからも活かせそうな意欲的姿勢を示すエピソードを話しましょう。
【3】企業と「相性」が悪い回答
「学生時代に失敗したこと」に対して、企業との相性が悪いと思われる回答はNGです。
- 「リーダーシップが強みであるのに、軟式野球サークルでキャプテンを務めなかったことです。」
- 「アルバイト先の居酒屋で仕入れ先の入力を間違えてしまい、お店に損害を出してしまったことです。」
例えば協調性を重視する企業に個人主義的な回答は合いません。また、致命的な失敗例を挙げてしまうとそもそも企業利益に反する人材と判断されます。
企業研究をすることで、企業が求める人物像に合わせた回答を心がけましょう。
・「学生時代に失敗したこと」のNG回答⇒強みが伝わらない、意欲が伝わらない、企業と相性が悪い回答。
「学生時代に失敗したこと」は強みを軸に答える
「学生時代に失敗したこと」という質問にはあなたの強みを軸に答えることで、内定が決まる回答になります。
自分の「強み」が分からない応募者は採用されない
一般企業の採用担当者106名を対象としたアンケート調査では、9割以上の面接官が「自分の強みが分からない応募者は採用しない」と回答しています。
採用試験では、「強み」を知ることが絶対に欠かせません。企業は、「強み」を理解していない人に魅力を感じないからです。
面接官は応募者が「自己分析」をしているか分かる
また、9割以上の面接官が質疑応答中に「応募者が自己分析を行っているかどうかが分かる」と回答しています。
面接官は応募者が自己分析をしているかどうか、簡単に見抜けるということです。
あなたの「強み」を軸に回答できる!【2つの方法】
自己分析で診断した「強み」を軸に答えることで、面接官の信頼を得ながら、どんな質問にも対応できます。その結果、採用率が大幅にアップします。
このように、自己分析で診断した「強み」で回答するには無料自己分析ツールとAIを使った2つの方法があります。
どちらでもあなたの「強み」を軸にした回答文を今スグ作成できます!自分に合う方を選んで面接対策を進めてください。
方法①|【無料】自己分析ツールを使い自分で面接対策をする方法
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就活サイトの無料自己分析ツールで診断した『強み』をAI(ChatGPTなど)に入力する方法です。AIで回答を作成してみたい方は、以下をご覧ください↓
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「学生時代に失敗したこと」の面接回答例文5選
自己分析であなたの強みを診断できたら、その結果をもとに『学生時代に失敗したこと』について答えていきましょう。
ここでは就活の面接例文5選と、回答する際のポイントを解説します。
- 「強み」を活かして失敗を乗り越えたことを述べる。
- 失敗を乗り越えたなかでの「学び」について述べる。
- 志望先企業でも「強み」を活かしたい思いを述べる。
:協調性
自己分析で分かった強み私が学生時代に失敗したことは、大学のフットサルサークルで新入生を迎えた際、チームワークが不十分で地区大会で敗退したことです。4月以降にサークルに入った新入生のサポートを怠ってしまい、チームの一体感が欠けたため、重要な試合で連携を取ることができずに敗れました。この経験から、私は翌年の試合に向けて全員が意見を出し合えるようにミーティングを設け、練習後に新入生と個別に話す時間を持つことで、プレイスタイルや個性を理解するように努め、チームワークを活かして練習に励みました。その結果、翌年の地区大会では団結して戦うことができ、準決勝まで進出しました。チームで協調して共通の目標に向かうことが、予想を超えた成果を生むことを学びました。御社においても、一員として協調性を発揮し、事業の発展に貢献したいと考えています。
:傾聴力
自己分析で分かった強み私が学生時代に失敗したことは、アルバイト先のシューズショップで在庫確認を誤り、クレームを受けたことです。電話でご案内したシューズが実際には売り切れており、お客様が店に来られた際に商品がないことが発覚しクレームになりました。お客様には他店舗の在庫で対応することを伝えましたが、ご納得いただけませんでした。しかし、お客様の話をじっくりと聞く中で、趣味がランニングであることが分かり、最新のランニングシューズをご案内したところ、喜ばれクレームも解消されました。その後、お客様は私の接客を気に入っていただき、リピーターとなってくださいました。この経験から、お客様の話に耳を傾ける接客が信頼を得るための鍵であることを学びました。御社においても、お客様だけでなく、社内の声にも耳を傾け、より良いサービス提供に努めたいと思います。
:柔軟性
自己分析で分かった強み私が学生時代に失敗したことは、社会学ゼミでの研究発表直前に資料を紛失してしまったことです。テーマは「教育機関が地域社会に与える効果」で、その年の総まとめの発表を一週間前に控えていたため、非常に焦りました。限られた時間内で、新たな文献を調べる代わりに、私は直接地元の他大学や中高校を訪れ、教師や学生からアンケートを取りました。その結果、アンケートを通じて教育が地域社会に与える影響についての生の声を得ることができ、文献だけでは伝わらない説得力のある発表を行うことで、他の学生や教授から高評価を得ることができました。予期せぬ失敗に対して柔軟に対応し、自分にできることを考え、実行することの大切さを学びました。御社においても、柔軟性を生かし、業務上の課題や企業目標の達成に向けて努力したいと考えています。
:計画力
自己分析で分かった強み私が学生時代に失敗したことは、ボランティアサークルで計画した清掃活動で、初年度に人がほとんど集まらなかったことです。最初の年、私たちは学生の交友関係に頼ってボランティアを募集しましたが、関心を引くことができず、活動がとん挫してしまいました。この失敗を受けて、私は翌年からは学内ポスターや掲示板、大学祭での告知など、大々的な広報計画を立て、実行していきました。その結果、翌年の清掃活動には前年の5倍となる50人以上の学生が参加し、大成功をおさめることができました。失敗の原因を考え、次の成功に向けて着実に計画を立てることが大切だと学ぶことができました。御社においても、事業計画に基づいて着実に仕事に励み、困難な状況に対しても計画性を持って取り組むことで、会社の発展に貢献したいと考えています。
創造力
自己分析で分かった強み:私が学生時代に失敗したことは、アルバイト先のガソリンスタンドで給油の順番を間違えてしまい、お客様を長く待たせてしまったことです。私が勤めていたのは地域にある小さなガソリンスタンドだったので、通勤時のお客様に大変なご迷惑をかけてしまいました。この失敗経験から、私はピーク時の混雑を解消するため手作りの案内板を作成し、給油レーンへの誘導係と給油担当を分ける工夫をしました。その結果、忙しい早朝でもスムーズに給油サービスを行えるようになり、お客様の待ち時間も大幅に短縮されました。失敗から創造力を働かせ、問題解決に向けて改善を重ねることの重要性を学びました。御社においても、予期しない失敗が起きた場合、創造力を活かした解決策を導き出し、お客様に常に最高のサービスを提供できるよう努めたいです。
まとめ
以上、「学生時代に失敗したこと」に対する回答例文3選と自己分析の方法について解説しました。
・「学生時代に失敗したこと」について面接官が質問する意図は、あなたの強み、課題解決力、ストレス耐性、企業との相性を知るため。
・「学生時代に失敗したこと」に対するNG回答例は、強み、意欲が伝わらない、企業と相性が悪い回答。
・「学生時代に失敗したこと」は、自己分析で診断したあなたの強みを軸に答えることで、内定が決まる回答になる。
・「学生時代に失敗したこと」は、強みを活かして失敗を乗り越えたこと、失敗を乗り越えたなかでの学び、志望先企業でも強みを活かしたい思い、の順に述べる。