- 「人生で最も困難だったこと」を面接官が質問する意図は?
- 「人生で最も困難だったこと」について面接例文が知りたい…
就活・転職面接で人生で最も困難だったことは、定番質問の一つです。この記事を読むことで、採用されるための回答方法がわかります。
企業の採用担当者は、この質問を通じてあなたの強みや課題解決力があるかどうかを見極めたいと考えています。
「人生で最も困難だったこと」は、自己分析で診断したあなたの強みを軸に答えることで、内定につながる回答ができます。
この記事では、就活・転職面接の「人生で最も困難だったこと」に関する面接例文6選と自己分析の方法を解説します。
「人生で最も困難だったこと」面接官の質問意図
面接官が「人生で最も困難だったこと」について質問する意図について解説します。
- あなたの「強み」を知りたい。
- 「課題解決力」があるか知りたい。
- 企業との「価値観の一致」を知りたい。
あなたの「強み」を知りたい
面接官が「人生で最も困難だったこと」を尋ねる理由は、あなたの強みを知りたいからです。
困難にどう対処したか、どう乗り越えたかを通して、あなたの忍耐力や協調性、リーダーシップなどの強みが見えてきます。
困難だった経験だけでなく、自己分析で分かったあなたの強みを反映させた回答が求められます。
「課題解決力」があるか知りたい
次に、面接官が「人生で最も困難だったこと」を尋ねるのは、あなたの課題解決力を確かめたいからです。
どんな状況でも冷静に対処し、解決策を見つけ出せる力は、どの職種でも重要なスキルと言えます。
この能力をアピールするためには、困難にどう立ち向かったか、具体的なエピソードを話す必要があります。
企業との「価値観の一致」を知りたい
最後に、面接官が「人生で最も困難だったこと」を尋ねる理由は、企業との価値観が一致するかを確認したいからです。
企業にはそれぞれ独自の文化や価値観があり、採用担当者は従業員が価値観に沿った行動をすることが会社の利益になると考えています。
そのため、面接前には企業研究をして、その文化や価値観を理解しておくことが大切です。
・「人生で最も困難だったこと」の質問意図⇒あなたの強み、課題解決力、価値観の一致を知りたい。
「人生で最も困難だったこと」に対するNG回答例
就活・転職面接における「人生で最も困難だったこと」に対するNG回答例を解説します。
- 「強み」が分からない回答。
- 「課題解決力」が疑われる回答。
- 企業の「価値観」と一致しない回答。
「強み」が分からない回答
面接で「人生で最も困難だったこと」を聞かれた際に、あなたの強みが分からない回答はNGです。
- 「専門科目の単位をとることに苦労しましたが、徹夜の勉強で乗り越えました。」
- 「前職で事務業務が追い付かない時は大変でしたが、残業して作業しました。」
単に困難を乗り越えた経験を話すだけでは強みは伝わりません。また、自己理解が不足していると見なされる可能性もあります。
事前に自己分析をして強みをハッキリさせ、面接本番でしっかりとアピールしましょう。
「課題解決力」が疑われる回答
「人生で最も困難だったこと」を聞かれた際に、課題解決力が疑われる回答もNGです。
- 「サークル活動ではイベントの集客が大変でしたが、先輩に手伝ってもらうことで成功させました。」
- 「前職では、接客スキルを向上させることに苦労しましたが、研修が充実していたことで乗り越えました。」
企業は、あなたが困難に直面した際の苦労話を聞きたいわけではありません。また他者の助けなく一人で課題を乗り越えた経緯を知りたいのです。
どのようにして一人で解決し、そこから何を学んだか?という点をしっかりと伝えましょう。
企業の「価値観」と一致しない回答
「人生で最も困難だったこと」を聞かれた際に、企業の価値観と一致しない回答もNGです。
- 「ゼミの研究発表は誰よりも難しいテーマを扱うことで、同期で最高の評価を得ることができました。」
- 「前職では営業活動で大変苦労しましたが、誰よりも高い成績を目指すことでモチベーションを維持しました。」
例えば、協調性を重視する企業で競争心や個人主義的な姿勢をアピールしても価値観が一致するとは言えません。
価値観が一致しない人材だと判断されると、企業に長く定着して働けない人材として、すぐに採用候補から外れてしまうでしょう。
回答の最後は、なるべく企業の価値観に合うように、自分がどのように貢献できるかを示しましょう。
・「人生で最も困難だったこと」のNG回答⇒強みが分からない、課題解決力が疑われる、企業の価値観と一致しない回答。
「人生で最も困難だったこと」は強みを軸に答える
「人生で最も困難だったこと」は自分の強みを軸に答えることで、面接官が内定を出したくなる回答ができるようになります。
自分の「強み」が分からない応募者は採用されない
一般企業の採用担当者106名を対象としたアンケート調査では、9割以上の面接官が「自分の強みが分からない応募者は採用しない」と回答しています。
採用試験では、「強み」を知ることが絶対に欠かせません。企業は、「強み」を理解していない人に魅力を感じないからです。
面接官は応募者が「自己分析」をしているか分かる
また、9割以上の面接官が質疑応答中に「応募者が自己分析を行っているかどうかが分かる」と回答しています。
面接官は応募者が自己分析をしているかどうか、簡単に見抜けるということです。
あなたの「強み」を軸に回答できる!【2つの方法】
自己分析で診断した「強み」を軸に答えることで、面接官の信頼を得ながら、どんな質問にも対応できます。その結果、採用率が大幅にアップします。
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【就活】【転職】に分けて面接対策法を紹介します。どちらでもあなたの「強み」を軸にした回答文を今スグ作成できます!
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これらの方法を活用すれば、自分の『強み』を軸にあらゆる質問に回答できるようになります。
「人生で最も困難だったこと」の面接回答例文6選
自己分析であなたの強みを診断できたら、その結果をもとに「人生で最も困難だったこと」について回答していきましょう。
ここでは、就活と転職に分けて、面接での回答例文を6選紹介します。回答する際は、以下のポイントに注意してください。
- 人生で最も困難だったことを「結論」から述べる。
- 「強み」を活かして困難を乗り越えたことを述べる。
- 志望先企業でも「強み」を活かしたいことを述べる。
就活|面接の回答例文3選(人生で最も困難だったこと)
:チームワーク
自己分析で分かった強み私が人生で最も困難だったことは、大学時代にボランティアサークルで実施した炊き出し活動です。この活動を通じてボランティア意識を高めようと、学内で一般学生の参加を募集しましたが、初めは誰も集まりませんでした。そのため、私はチームワークを駆使して、サークル内でデザインが得意な学生にポスターの作成を依頼し、サークルメンバーが所属する各学部学科を通じて炊き出し活動への参加を呼びかける広報活動を行いました。この結果、幅広い学生が活動に参加し、炊き出しは大成功に終わりました。この経験から、困難な課題もチームワークの力を結集することで乗り越えられることを学びました。御社でも、同様にチームワークを活かし、困難な状況に直面しても社員同士が力を合わせ、目標達成に向けて貢献していきたいと考えています。
:計画力
自己分析で分かった強み私が人生で最も困難だったことは、社会学のゼミで「都市部の貧困問題」に関する研究発表を一人で行ったことです。体調不良で他の学生が参加できず、急遽、研究から発表まで全て一人で行うことになりました。私は計画的に作業を進めるため、担当教授と相談し、他大学の専門家から論文の紹介を受けたり、Web会議ツールを利用して対象地域の市民センターと連絡を取りました。これにより、発表日までに資料を完成させることができました。発表は成功し、教授陣からも高い評価を受けました。この経験から、予期せぬ問題にも計画的に対応することで、目標を達成できることを学びました。御社においても、この計画力を活かして業務を効率化し、事業の発展に貢献したいと考えています。
:柔軟性
自己分析で分かった強み私が人生で最も困難だったことは、シューズショップでアルバイトをしていた時の経験です。他のスタッフが誤って人気のない靴を発注してしまった結果、大量の在庫を抱えてしまいました。しかし、私はこの問題をむしろチャンスと考えて、在庫処分セールに加えて、余った在庫を地域のスポーツチームや学校へ寄付することをエリアマネージャーに提案しました。提案は受け入れられ、その結果、同時に企業イメージを向上させ、販売促進にも繋がりました。この経験を通して、予期せぬ問題にも柔軟に取り組むことで、困難を乗り越えることができると学びました。御社でも、この柔軟性を生かして、常に変化する市場や顧客のニーズに迅速に対応し、会社のさらなる発展に貢献したいと考えています。
転職|面接の回答例文3選(人生で最も困難だったこと)
:チームワーク
自己分析で分かった強み私が人生で最も困難だったことは、前職での既存顧客に対する保険契約の更新業務でした。特に、大規模な自然災害が発生した後に、お客様に保険の更新を勧めることは非常に難しいものでした。私はチームワークを活用し、保険金支払い担当者と協力して、支払い条件の変更やスムーズな支払い手続きをお客様に説明しながら、契約更新を促しました。このご提案方法によってお客様の信頼を得ることで、契約更新をスムーズに進めることができました。この経験から、異なる部門間での協力がいかに重要かを深く学びました。御社で働く機会を得られれば、チーム内外のメンバーとしっかり協力し、お互いの知識とスキルを共有しながら、お客様に真の価値を提供したいと思っています。
:社交性
自己分析で分かった強み人生で最も困難だったことは、前職のインテリアショップでのクレーム対応経験です。ソファの故障に関し、複数のお客様から苦情が寄せられました。原因は小さな部品の不具合でした。そこで、私は普段から交流のある地元の家具修理工房の職人に連絡を取り、修理を依頼することを店長に提案しました。この結果、お客様の苦情に迅速に対応できたことで顧客満足度が向上し、リピート購入にも繋がりました。日頃の社交性を活かして地域企業と関わっていたことが、予期せぬ問題に対処する際に大きな力となることを学びました。御社でも、この社交性を活かし、お客様や地域の取引先との関係強化に努め、課題解決と顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
:創造性
自己分析で分かった強み人生で最も困難だったことは、前職の歯科クリニックで患者様をお待たせしてしまう状況を改善することでした。私は患者様の待ち時間を快適にするため、雑誌や絵本を増やし、カテゴリー別に整理しました。また、歯科医師や歯科衛生士との密なコミュニケーションを通じて、患者様が次回の治療や処方された薬について理解できるよう、円滑に窓口受付ができるように改善しました。その結果、患者様から「待ち時間があっという間に感じた」という感謝の言葉をいただきました。この経験から、創造性を活かし、あらゆる手段を講じることで患者様のニーズに応えられると学びました。御社でも、創造性を発揮し、お客様に寄り添ったサービスを提供し続けたいと思います。
まとめ
以上、就活・転職面接の「人生で最も困難だったこと」に関する面接例文6選と自己分析の方法について解説しました。
・「人生で最も困難だったこと」の質問意図は、あなたの強み、課題解決力、価値観の一致を知りたい。
・「人生で最も困難だったこと」に対するNG回答は、強みが分からない、課題解決力が疑われる、企業の価値観と一致しない回答。
・「人生で最も困難だったこと」は、自分の強みを軸に答えることで、面接官が内定を出したくなる回答ができる。
・「人生で最も困難だったこと」は、人生で最も困難だったことの結論、強みを活かして困難を乗り越えたこと、志望先企業でも強みを活かしたいこと、の順に述べる。